朱子学が政治・為政者のための学問になった理由
有名中学入試問題で発見する「江戸時代の日本」③浅野中学
■「朱子学」とは
余りにも有名すぎる冒頭文なので、非常に解きやすい問題ですね。子曰く学びて時に之を習う、亦た説ばしからずや。これはもう、どう考えても論語の「学而」の冒頭部分です。そのあと「朋遠方より来たる有り、亦た説ばしからずや。人知らずして愠(いきどお)らず、亦た君子ならずや…」と続きます。
「朋有り遠方より来たる」の読み方は新しいので(それとて古いけど)、古いほうの「朋遠方より来たる有り」を採用しました。
さて、今回はですね~、問題文にもあるこちらを取り上げます。
曰く!「朱子学とは何ぞや?」というわけです。
「朱子学」は江戸時代を学ぶとよく聞く言葉ですが「どんな学問なのか一言で教えて下さい」と言われたら結構難しいのではないでしょうか。
極めて簡単に言えば「(南宋の)朱熹が集大成した学問」と言えましょう。
だから「朱子(朱熹)の学問=朱子学」ですものね。でもそれじゃあ答えになってません。ということで、朱子学とはどんなものなのか、なぜ為政者たちに大切にされたのか、大まかに見てみましょう!